ショパンコンクール その7 [音楽日記]

ショパンコンクールの記事が増え、みなさまのブログにお邪魔できず失礼しています。

さて、日本人がいなくなり、日本ではショパンコンクールも終わっているかもしれませんが、このブログではまだまだショパンコンクールの記事が続きます。第3ステージも現地の午前の演奏は日本時間の夕方から夜で仕事の関係で見れないことが多いです。午後の部は日本時間で0時でこれも翌日の仕事を考えると無理できません。ですから限られた人の演奏しか聞けないのですが、感想など書いてみましょう。ここまで来ると私などには優劣はつけられず、好みによるものとお考えください。

Ms Fei- Fei Dong China Steinway.

まさに私好みの熱い演奏をしてくれるピアニストです。汗いっぱいかきながら熱演していただきました。感激です。このような演奏は今回のショパンコンクールのはやりでないのでどうなるか分かりませんが、私がファイナリストへ推薦したいピアニストです。

Ms Claire Huangci USA Yamaha.

今回の記事も含め、1回を除きずっとウォッチしてきたピアニストです。私の一押しです。第2ステージでは奏法を変えてきたのでびっくりしましたが、第3ステージでは奏法を戻してきました。5秒おきに映像が途切れる最悪のコンディションで視聴しました。正確な演奏は得意中の得意で、今回のコンクールでは情感豊かな表現が目立ちます。第2ステージの手をくるんくるんと回転させる演奏がその情感を呼んでいるようです。第3ステージになり、くるんくるん演奏は減少しましたが、正確な演奏に情感を重ねる演奏は健在です。回線のせいでつながった映像で見れなかったのでよく分からないところがあり残念でした。ファイナリストになって欲しいですね。

Mr Yury Shadrin Russia Steinway

ご病気で棄権だとか。本人が一番残念でしょうね。

Ms Irene Veneziano Italy Fazioli

家内が気に入ってました。私は通勤中でした。

Mr Nikolay Khozyainov Russia Yamaha

すばらしい演奏です。私の心に届かないのは、私の演奏を聞く力が足りないからです。ねっとり系の演奏が好きなので申し訳ないです。もっと幅広い鑑賞力を持たねばなりません。

Mr Mei-Ting Sun USA Yamaha

風貌も演奏もまじめな演奏です。模範演奏って感じでしょうか。きれいにまとめてありますね。ファイナリストにあげてみて最後の演奏で判定したい完成度が高い演奏です。

Mr Lukas Geniušas Russia/Lithuania Steiway.

瞬時に引き込まれました。ロシアの方って音に関係ない手の無駄な動きが少ないのですが、この方もそうです。しかし、指がよくコントロールされ、気持ちが伝わってきます。こんな演奏されるとロシアの奏法が好みでないとは言えません。すばらし過ぎます!でも私はエオリアンハープはもっとねっとりと思ってしまいます。

Mr François Dumont France Fazioli.

感動的です。ロシア、ヨーロッパの男性ピアニストは最低限の腕の動きでピアノを弾く方が多いようです。この方もそうです。どなたがファイナリストになるなんてとても予測がつかないハイレベルな演奏です。

Mr Andrew Tyson USA Steinway

彼の魂の演奏も、私は晩御飯を作っていて、まともに聞けませんでした。最後の一曲だけ聞きましたが、結構、私好みの演奏です。しかし、このメンバーで半分程度しか上がれないとは厳しい世界です。

Ms Hélene Tysman France Yamaha.

娘がピアノの練習を始めたので、この演奏はヘッドホンで聴きました。そのせいか、すごく集中できたので、ものすごくよい演奏に聞こえました。やはり、同じ条件で聞かないと分からないですね。しかし、しっとり系の好みの演奏です。この方がファイナリストにならない事態が考えられません。

さて、これでファイナリストの発表待ちです。どうなりますか。

[関連情報]
[1] ショパンコンクール, 10/10/06
[2] ショパンコンクール その2, 10/10/10
[3] ショパンコンクール その3, 10/10/11
[4] ショパンコンクール その4, 10/10/12
[5] ショパンコンクール その5, 10/10/13
[6] ショパンコンクール その6, 10/10/15


2010-10-16 22:00  nice!(8)  コメント(14)  トラックバック(0) 
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ショパンコンクール その6 [音楽日記]

ショパンコンクールも後半です。第3ステージに進めるセミファイナリストは次の20名です。発表順でなく演奏順に並べました。

Mr Miroslav Kultyshev Russia Steinway
Mr Daniil Trifonov Russia Fazioli
Mr Jayson Gillham Australia Steinway
Ms Leonora Armellini Italy Kawai
Ms Fei- Fei Dong China Steinway
Ms Claire Huangci USA Yamaha
Mr Paweł Wakarecy Poland Steinway
Mr Evgeni Bozhanov Bulgaria Yamaha
Ms Wai-Ching Rachel Cheung China Steinway
Mr Yury Shadrin Russia Steinway
Ms Irene Veneziano Italy Fazioli
Mr Nikolay Khozyainov Russia Yamaha
Mr Mei-Ting Sun USA Yamaha
Ms Yulianna Avdeeva Russia Yamaha
Mr Marcin Koziak Poland Steinway
Mr Ingolf Wunder Austria Steinway
Mr Lukas Geniušas Russia/Lithuania Steiway
Mr François Dumont France Fazioli
Mr Andrew Tyson USA Steinway
Ms Hélene Tysman France Yamaha

国別に集計してみましょう。

ロシア 6
アメリカ 3
中国 2
ポーランド 2
イタリア 2
フランス 2
オーストリア 1
オーストラリア 1
ブルガリア 1

に、に、日本人がいない!それに比べロシア人は6人。江州石亭さんははっきりは書きづらいようでしたが、江州石亭さんがブログの端々で予想された通りです。さすが石亭さん、お耳が高い!ピアノの先生からもメールをいただきましたが、日本人ゼロはこれは1975年以来とのこと。日本のピアノ界はしばらく大変でしょう。

日本人はいなくなりましたが岩崎洵奈さんのファンになったのはよかったことです。すばらしい日本人ピアニストに出会えないのは悲しいですからね。

このブログでショパンコンクールの始まった当初から前回以外毎回取り上げてきたClaire Huangciさんは残ってますよ。さすが、石亭さんと私です。と、自画自賛。なにー。今夜、深夜に演奏ですか。いやー明日の仕事は眠くなりそうです。

個人的にはロシアのピアノの演奏はすごいのは分かるのですが、好みではないのです。もっともっとねっとり聞かせて欲しいです。DTMをやっているとPCによる演奏から遠い演奏にあこがれるのです。そんな演奏の好みから言えば、Fei Fei Dongさんですね。彼女も残ってます。彼女の演奏も今夜、深夜です。

さてピアノメーカーはどうなっているかといえば、

メーカー 第3ステージ台数(第2ステージ台数、第1ステージ台数)
Steinway 10 (23,53)
Yamaha 6 (7,11)
Fazioli 3 (4,4)
Kawai 1 (6,10)

となってます。Kawaiは力つきたか。Fazioliは第1ステージからのサバイバル率は驚異的です。しかし、第2ステージから第3ステージへのサバイバル率はYamahaはもっと驚異的です。Steinwayの背中が見えてきました。

日本人がいなくなり、全国的には興ざめでしょうが、私にはまだまだ熱い日々が続きます。一般の人はショパンコンクールをやっていることも知らないでしょうね。それに日本人がいなくなり、最終的にニュースにもならないのでしょうね。

[関連情報]
[1] ショパンコンクール, 10/10/06
[2] ショパンコンクール その2, 10/10/10
[3] ショパンコンクール その3, 10/10/11
[4] ショパンコンクール その4, 10/10/12
[5] ショパンコンクール その5,10/10/13


2010-10-15 00:00  nice!(10)  コメント(24)  トラックバック(0) 
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ショパンコンクール その5 [音楽日記]

ショパンコンクール第2ステージも終盤。岩崎洵奈さんの演奏にがツンときました。日本時間の深夜の演奏だったのですが、私も相当眠く、これ以上おきていたら明日仕事ができそうにない頃に演奏が始まりました。この時間帯が悪かったか。

なに!屈伸運動してる?まるでオリンピック選手のようです。

音楽家は日本人以外もお辞儀をしますが、洵奈さんは西洋式の腰を少し落とすお辞儀です。なんと個性的な!

演奏もなかなかいいではありませんか。え!笑っている!演奏の最中、結構ニコニコしてます。あがっている風はなく、まるで楽しんでいるようです。そしてそっくりかえるような動き。なんだかくつろいでいます。このコンペティタ。

何者!岡崎出身。東京芸大卒。現在、ウィーン国立音楽演劇大学。文化庁新進芸術家海外研修員。賞も結構とってますね。

それにかわいい。即決です。ファンになります。この人ならピアニストとしてやっていけそうです。

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話題が変わりますが、もみじのYouTube画像が削除されました。なんと利用規約に違反しているとのこと。誰かが訴えたのでしょうね。YouTubeでは神経を太くしていないとやっていけそうにありません。どこが違反してるのだよ!疑わしきは罰するのがYouTubeの方針のようです。

http://desktop-piano.blog.so-net.ne.jp/2010-10-03

[関連情報]
[1] ショパンコンクール, 10/10/06
[2] ショパンコンクール その2, 10/10/10
[3] ショパンコンクール その3, 10/10/11
[4] ショパンコンクール その4, 10/10/12


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ショパンコンクール その4 [レッスン・生演奏]

このブログで毎回取り上げているClaire Huangciさんの第2ステージの演奏が終わりました。もともとClaire Huangciさんの動画を見たのは江州石亭さんのブログです。その個性的な演奏に圧倒されました。正確な演奏だというのが第1印象で、かなり硬い演奏だと思いました。ある大御所のピアニストにはロボット的と言われたとか・・・手の動きも超絶技巧ではあるけれど機械的でした。しかし、今回第2ステージの動画を見て、びっくりしました!奏法が変わっている!手もくるんくるんとまわす奏法です。実はこれはうちの次女が習っている奏法です。Claireさんもロボット的だと批評され、情感を前面にだすため自己改造してきたようですが、それが次女の奏法と同じものを選んだようです。これは録画して教育に使うしかありません。そして今朝から動画を次女にしっかり見せました。これはClaireさんには入賞して次女にも強い印象を残して欲しいところです。

ところでREIKOさんから、日本メーカを選んでいるのは日本人ではないという指摘をいただきました。私もなんとなく感じていましたが、この際、数えてみました。第2ステージに残った6人の日本人がどのピアノを選んでいるかといえば
Steinway 3
Yamaha 1
Kawai 1
Fazioli 1
のようになっています。確かに日本メーカーを選んでいるのは日本人ではないのが分かります。日本メーカーもローカルな存在でなく、グローバルな存在になっていることが分かります。ちなみにClaire HuangciさんはYamahaです。

昨日見た、Fei Fei Dongさん(中国)もすごい演奏でしたが、Da Sol Kimさん(韓国)もすごかった。おかげで寝るのが2時半になってしまいました。日本人ピアニストにも第3ステージに多くの方が進むことを望みます。

ショパンコンクールのウェブページはどんどん変わるのですが、今度は第1ステージの動画が見れるようになりました。うれしい限りです。

[関連情報]
[1] ショパンコンクール, 10/10/06
[2] ショパンコンクール その2, 10/10/10
[3] ショパンコンクール その3, 10/10/11


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ショパンコンクール その3 [使用機器・ソフトウェア]

本ブログは日曜と木曜の週に2回の更新ですが、ショパンコンクールの時期は書きたいことがたくさんありますので増刊号です。これまで仕事が忙しく、予選は少ししか見れませんでしたが、今日はやっと見ました。その前に次ソフトをインストールしました。

BB FlashBack Express 日本語版 (フリー版) http://www.bbflashback.jp/download

このソフトが画面上の任意の範囲指定し、音と動画を同時に録画できるものです。通常は動画でソフトの使い方を説明するために使うのでしょうが、今回はショパンコンクールを録画するために使います。私の解釈ではテレビ放送と同じで個人で楽しむのであれば録画してもかまわないと思いました。ちょっと自信がなのですが、正しいでしょうか?このソフトを使うと有料のストリーム配信の映画とか録画できてしまいそうで私の判断が正しいか分かりません。だめですかね?知識が足りません。分からないので教えてください。もちろんこのブログやYouTubeにアップロードはできませんのであしからず。

まず、片田愛理さんの演奏を録画しました。500Mの大容量になってしまいました。動画ですからね。はじめの緊張はすぐに解けてよい演奏になりましたね。高校3年生とは思えません。私にはヨーロッパ正統派の演奏に聞こえました。でも彼女は日本に住んでいるようです。正確で間やための少ない演奏です。美しくまとめてきています。選曲も彼女の特質を踏まえたものです。

次にFeiFei Dongさん(中国)の演奏を視聴しました。チャイナドレス風のドレスです。情感あふれる情熱的な演奏で、引き込まれてしまいました。ブラボー!私好みの演奏ですね。DTMをしていると、情感あるれる演奏を目指してしまいますので、このような演奏が好きになります。

深夜はこのブログや江州石亭さんが何度も取り上げているClaire Huangciさんの演奏もあります。見なくては。

[関連情報]
[1] ショパンコンクール, 10/10/06
[2] ショパンコンクール その2, 10/10/10


2010-10-11 00:00  nice!(8)  コメント(27)  トラックバック(0) 
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ショパンコンクール その2    [音楽日記]

ショパンコンクールはファーストステージが終わり、セカンドステージが始まりました。今回もウェブページのデータを数えてみました。

ショパンコンクール公式ウェブページ
The 16th International Fryderyk Chopin Piano Competition

http://konkurs.chopin.pl

まず、国別の人数を見てみましょう。ファーストステージではダントツの出場数を誇っていた日本ですが、セカンドステージへの出場率は35%と低く、出場数でもわずかにロシアに負けてしまいました。しかし35%はちょっと他国に比べて低くないですか。人数が多すぎるので意図的に落とされたか、出場ぎりぎりの人が多かったのか。

国名      セカンドステージ/ファーストステージ=セカンドステージ出場率
ロシア     7/10=70%
日本      6/17=35%
中国      5/7=71%
ポーランド   4/7=57%
アメリカ    3/5=60%
フランス    3/4=75%
イタリア    2/3=67%
韓国      2/3=67%
ウクライナ   2/2=100%
オーストリア  1/1=100%
ブルガリア   1/1=100%
カナダ     1/1=100%
オーストラリア 1/2=50%
スペイン    1/1=100%
台湾      1/5=20%
ドイツ     0/1=0%
クロアチア   0/1=0%
イスラエル   0/3=0%
スイス     0/1=0%
グルジア    0/1=0%
アルメニア   0/1=0%

日本のピアノメーカのシェアは上昇しています。YAMAHAのピアノを使ってセカンドステージに進んだ人の人数より1人YAMAHAのピアノを使う人が増えています。日本メーカはがんばってます。しかし、Fazioliのセカンドステージ出場率100%というのもすごいですね。

ピアノメーカー 
セカンドステージ
(セカンドステージに進んだ人がファーストステージで選んだメーカー)
/ファーストステージ
=セカンドステージ出場率
Steinway 23(24)/53=43%
Yamaha  7(6)/11=63%
Kawai   6(6)/10=60%
Fazioli  4(4)/4=100%

私と石亭さんが気になるClaire Huangci (USA)さんのファーストステージの演奏を聴いてみました。いつものように正確な演奏です。そして硬い演奏です。ここがいつもの個性なのですが、ショパンコンクールでどこまでこの個性が認められるか見ものです。私には柔軟さ目立つようになってきているように感じます。

[関連情報]
[1] ショパンコンクール, 10/10/06



2010-10-10 00:00  nice!(7)  コメント(23)  トラックバック(0) 
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ショパンコンクール [リンク集]

ショパンコンクールが始まってます。このブログは一応ピアノのブログですので、取り上げないわけがありません。この記事を書いている時点でファーストステージの4日目です。

ショパンコンクール公式ウェブページ
The 16th International Fryderyk Chopin Piano Competition

http://konkurs.chopin.pl

公式ウェブページではライブ中継が見れます。残念ながら録画では見れません。録画でも出して欲しかったなあ。ホームページから

ONLINE BROADCASTING

を押してください。もちろんコンクールをやっている時間だけしか中継しません。演奏の批評はレベルが高すぎて私にはできません。みんなうますぎです。ホームページから直接コンペティタの演目をクリックしてもそれは曲紹介でそのコンペティタの演奏でないので注意が必要です。

演奏に関しては、よく本ブログを訪問いただける江州石亭さんが詳しく書いておられますので、石亭さんのブログへどうぞ。私と石亭さんが気になるClaire Huangci(USA)は昨日演奏でした。残念ながら見れませんでしたがどうだったのか気になります。

http://gourmet-music-resort.blog.so-net.ne.jp/

コンペティタの演奏も気になりますが、ピアノメーカの争いもあります。コンペティタは事前に試弾できるチャンスがあり好きなピアノを選べます。第1ステージで選ばれたピアノを数えてみました。数え間違いがなければ以下のとおりです。

Steinway 52
Yamaha 11
Kawai 10
Fazioli 4

さすがにSteinwayが強いですね。日本勢もがんばっています。

--------------------------------------------------------------------

追加情報
江州石亭さんから「Competition Chronicle」でファーストステージの演奏の一部を聞くことができることを教えていただきました。映像はありません。動画で見たかったですね。


2010-10-07 00:00  nice!(15)  コメント(24)  トラックバック(0) 
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もみじ 編曲に挑戦! [完成曲(mp3)]

最近、もみじの話題が多くなっています[1][2]。私も娘に負けずDTMでもみじの演奏をしたかったのですが、編曲者の著作権の問題があり、ブログで公開できないので困っていました。そこで今回、意を決して編曲に挑戦です。

はじめに予想したのは、編曲するには最低限でもコードを知らなければならないだろうと言うことです。私は音楽の素人なのでコードは1つも知りません。ギターをやっている友人のことをどうしてこんなにたくさんのパターンが覚えられるのか不思議に思って見ておりました。しかし面倒で時間もないので、コードの勉強は後にして、今回は本能だけで編曲してみました。不安ですがここが素人の強みです。失敗しても失うものはありません。

では私のDTMによる演奏でそうぞ。



注意! なんと、この動画はYouTubeにより削除されましたので、再生できません。

紅葉(もみじ)
作詞:高野辰之(1876-1947) 作曲:岡野貞一(1878-1941) 編曲:yablinsky
演奏:yablinsky (DTM)

1.秋の夕日に照る山紅葉、
  濃いも薄いも数ある中に、
  松をいろどる楓や蔦は、
  山のふもとの裾模様。

2.渓の流に散り浮く紅葉、
  波にゆられて離れて寄って、
  赤や黄色の色様々に、
  水の上にも織る錦。

音楽理論で何が変かまったく分かりません。ただただ本能が示すとおりに音を並べました。娘が弾いてる編曲と比べると完全に負けていますが、初めてということで仕方ありません。きっとコードを知っていれば、もっと素敵な感じにできるのでしょうね。でもどこかで聞いたような編曲になってます。目指したのはもっと劇的な編曲だったのですが・・・しかし、恥ずかしげもなくはじめての編曲をYouTubeに出すなと自分でも思います!

使っているftn score editorは元来作曲用なので、編曲には向いているようです。本能のままに音符をおいて行けばすぐに演奏ができます。ピアノロールではこうは行かないでしょう。

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2010/10/23追加情報

動画を作り直しました。




[関連情報]
[1] もみじ, 10/09/19
[2] ああ勘違い(もみじ編), 10/09/26


2010-10-03 00:00  nice!(12)  コメント(26)  トラックバック(0) 
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いま日本アニメが浮世絵の轍(てつ)を踏もうとしている [随想]

いつも私のブログを訪問頂くながぐつさんが「日本の芸術政策に思う」[1]と題して記事をお書きでした。私も意見があるのですが、長くなりそうなので、ながぐつさんへのコメントではなく、自分の記事にしてみたいと思います。

ながぐつさんの記事は芸術政策全般とともに特にアニメの殿堂に関して述べておられます。本日の私の記事はそのうちアニメの殿堂について書いてみたいと思います。芸術政策全般はまた別記事にしたいと思います。

アニメの殿堂は、特に当時の首相が漫画好きだったため、それに関連づけ、つぶすためにマスコミにより付けられた不名誉な名前です。本当の名前は国立メディア芸術総合センターといいます。ちなみに当時の首相が漫画好きだから計画したものではなく、その首相が首相になる前から計画は立ち上がっていました。ここから世の中には誤解があります。

実は設立者の中によく知った知人がおり、当時、その知人が記者会見でマスコミに悪者にされているのを見ているのはとてもつらかったです。私も知人がいるからこそ、この問題について深く考えることができました。私の意見は国立メディア芸術総合センターは必要だと言うことです。

しかしながら、政権交代の1つの象徴にされたことも知っており、そういう案件が政治上復活しないことは明らかです。現実的には、この案は一度白紙撤回し、形を変えた提案をすることが政治的には重要です。そして復活するためには、政治家、官僚が動く必要があり、官僚を動かすものは、1つ目が情熱、そして、適切な作文です。やはり、計画が正しいことを作文で証明する必要があります。また、国民に理解を求めるためには、簡単な理屈で構成されたコピーが必要です。その理屈は必ずしも正確なものである必要はなく、人の心を動かす理屈が必要です。そこで、それを作ってみようと言うのが、今日の記事です。もちろんこんな匿名ブログに書き込んでも社会的影響力は全くないのは知っています。

コピー
「いま日本アニメが浮世絵の轍(てつ)を踏もうとしている」

作文
「浮世絵がゴッホをはじめとする西洋の印象派の画家達にジャポニズムとなって強い影響を与えたのは周知の事実である。西洋の画家達を写実から開放したのは日本の浮世絵であったといっても過言ではあるまい。しかしながら、日本自身が浮世絵の価値が分からず、西洋画に価値を求めたため、浮世絵は衰退し、職人も離散し、版木をはじめ、浮世絵を構成する物品は廃棄、離散していった。わずかに西洋の美術館に持ち出されたものが現在重要な浮世絵の版木の一部となっているのは悲しい現実である。

浮世絵は立体感をあえて出さず、写実でなく、デフォルメしたところに価値がある。そして、その性質をそのままに動画として動き出したのがアニメーションである。日本のアニメーションは世界の最高水準であり、世界中で見られていることは日本人が誇るべき事実である。しかし、セル画をはじめ現場で使われている物品は離散・廃棄されつつあるのが現実で、また、そこで働く人の待遇は満足できるものではない。いまこそ、アニメーションは日本国が後世に残すべき文化であることを、日本人自体が認め、保存、復元に努めるべきである。また、人材の育成も国家の重要な課題であり、その中心となる施設は必要不可欠である。そこでここに国立アニメーション美術館の設立を提案するものである。」


どうでしょう。メディアと大きくつかんだ前案からアニメーションに特化させ前の案と区別しました。国立漫画喫茶と言われた現実を踏まえ今回は漫画には我慢して頂くのが適当でしょうが、いずれは漫画の保存も必要でしょう。また、浮世絵の例を挙げ、今の状況に焦燥感を抱くようにしました。

突然、変な作文をしたのでびっくりされた方も多いかも知れませんが、世の中の流れに逆らって考えていることを書いてみました。


[1] ながぐつ:日本の芸術政策に思う, 10/09/25


2010-09-30 00:00  nice!(12)  コメント(22)  トラックバック(0) 
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ああ勘違い(もみじ編) [音楽日記]

長女が紅葉の伴奏をすることになったという記事を書きましたが[1]、先週は教職員側の都合で先生が他の学年を教えることになり、音楽の時間がなくなったそうです。つまり今週が本番です。もみじの歌詞は著作権が切れてますので載せておきます。

紅葉(もみじ)
作詞:高野辰之(1876-1947) 作曲:岡野貞一(1878-1941)

1.秋の夕日に照る山紅葉、
  濃いも薄いも数ある中に、(A)
  松をいろどる楓や蔦は、
  山のふもとの裾模様。

2.渓の流に散り浮く紅葉、
  波にゆられて離れて寄って、
  赤や黄色の色様々に、
  水の上にも織る錦。(B)

子どもの時って、歌詞をいろいろ勘違いしていませんでしたか。この曲、私も勘違いしてました。私は今まで音楽は苦手ですから、逃げられるだけ逃げてきました。そう「紅葉」に関しても子どもの時からそのままなにも考えていなかったのです。つまり、子どもの時の勘違いをそのまま冷凍保存して今に至ってしまったのです。では解凍しようではありませんか。

それほど面白くないですが、私の勘違いとは上の歌詞の(A)(B)の部分です。

(A) 恋もウスイも数ある中に

恋の歌って世の中多いですよね。「恋」だと信じ切っていました。ウスイは何か分からないけど大人しか知らない難しい言葉で、どうせ恋の叙情を表す1つの言葉だろうと思っていました。今考えるとそれに続く「数ある中に」ってなかなか恋多き人なのですね。

(B) 水の上にもALL錦

英語だと信じてました!ちっとも疑ってなかった。なんだかビビッドな景色が目に映りませんか。

そして、この年にして正解を知りました。大人になると簡単に正解が分かるのですがね。子どもってバカというか、創造的というか。どうしようもないです。1つ間違うと親父ギャグになりそうなのでこの辺で・・・

[関連情報]
[1] もみじ, 10/09/19


2010-09-26 00:00  nice!(16)  コメント(27)  トラックバック(0) 
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