ショパンコンクール その7 [音楽日記]

ショパンコンクールの記事が増え、みなさまのブログにお邪魔できず失礼しています。

さて、日本人がいなくなり、日本ではショパンコンクールも終わっているかもしれませんが、このブログではまだまだショパンコンクールの記事が続きます。第3ステージも現地の午前の演奏は日本時間の夕方から夜で仕事の関係で見れないことが多いです。午後の部は日本時間で0時でこれも翌日の仕事を考えると無理できません。ですから限られた人の演奏しか聞けないのですが、感想など書いてみましょう。ここまで来ると私などには優劣はつけられず、好みによるものとお考えください。

Ms Fei- Fei Dong China Steinway.

まさに私好みの熱い演奏をしてくれるピアニストです。汗いっぱいかきながら熱演していただきました。感激です。このような演奏は今回のショパンコンクールのはやりでないのでどうなるか分かりませんが、私がファイナリストへ推薦したいピアニストです。

Ms Claire Huangci USA Yamaha.

今回の記事も含め、1回を除きずっとウォッチしてきたピアニストです。私の一押しです。第2ステージでは奏法を変えてきたのでびっくりしましたが、第3ステージでは奏法を戻してきました。5秒おきに映像が途切れる最悪のコンディションで視聴しました。正確な演奏は得意中の得意で、今回のコンクールでは情感豊かな表現が目立ちます。第2ステージの手をくるんくるんと回転させる演奏がその情感を呼んでいるようです。第3ステージになり、くるんくるん演奏は減少しましたが、正確な演奏に情感を重ねる演奏は健在です。回線のせいでつながった映像で見れなかったのでよく分からないところがあり残念でした。ファイナリストになって欲しいですね。

Mr Yury Shadrin Russia Steinway

ご病気で棄権だとか。本人が一番残念でしょうね。

Ms Irene Veneziano Italy Fazioli

家内が気に入ってました。私は通勤中でした。

Mr Nikolay Khozyainov Russia Yamaha

すばらしい演奏です。私の心に届かないのは、私の演奏を聞く力が足りないからです。ねっとり系の演奏が好きなので申し訳ないです。もっと幅広い鑑賞力を持たねばなりません。

Mr Mei-Ting Sun USA Yamaha

風貌も演奏もまじめな演奏です。模範演奏って感じでしょうか。きれいにまとめてありますね。ファイナリストにあげてみて最後の演奏で判定したい完成度が高い演奏です。

Mr Lukas Geniušas Russia/Lithuania Steiway.

瞬時に引き込まれました。ロシアの方って音に関係ない手の無駄な動きが少ないのですが、この方もそうです。しかし、指がよくコントロールされ、気持ちが伝わってきます。こんな演奏されるとロシアの奏法が好みでないとは言えません。すばらし過ぎます!でも私はエオリアンハープはもっとねっとりと思ってしまいます。

Mr François Dumont France Fazioli.

感動的です。ロシア、ヨーロッパの男性ピアニストは最低限の腕の動きでピアノを弾く方が多いようです。この方もそうです。どなたがファイナリストになるなんてとても予測がつかないハイレベルな演奏です。

Mr Andrew Tyson USA Steinway

彼の魂の演奏も、私は晩御飯を作っていて、まともに聞けませんでした。最後の一曲だけ聞きましたが、結構、私好みの演奏です。しかし、このメンバーで半分程度しか上がれないとは厳しい世界です。

Ms Hélene Tysman France Yamaha.

娘がピアノの練習を始めたので、この演奏はヘッドホンで聴きました。そのせいか、すごく集中できたので、ものすごくよい演奏に聞こえました。やはり、同じ条件で聞かないと分からないですね。しかし、しっとり系の好みの演奏です。この方がファイナリストにならない事態が考えられません。

さて、これでファイナリストの発表待ちです。どうなりますか。

[関連情報]
[1] ショパンコンクール, 10/10/06
[2] ショパンコンクール その2, 10/10/10
[3] ショパンコンクール その3, 10/10/11
[4] ショパンコンクール その4, 10/10/12
[5] ショパンコンクール その5, 10/10/13
[6] ショパンコンクール その6, 10/10/15


2010-10-16 22:00  nice!(8)  コメント(14)  トラックバック(0) 
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nyankome

恐らくここまでくると誰がファイナルに残ってもおかしくない状況でしょうね。
それにしても長期にわたるコンクールって体力、気力勝負なのでしょうね。
by nyankome (2010-10-16 22:37) 

ピアノフォルテ

視聴者の投票だとブルガリアのボジャノフさんが人気ですね。
いや~、どうなるのか本当に楽しみです!
by ピアノフォルテ (2010-10-17 00:26) 

yablinsky

nyankomeさん、コメントありがとうございます。すごく体力、気力が必要ですね。どきどき待っていること自体楽しみの1つです。
by yablinsky (2010-10-17 00:55) 

yablinsky

ピアノフォルテさん、コメントありがとうございます。私も見ました。私、一押しのClaire Huangciさんは下位も下位です。これまでの演奏でも他の演奏者が2回、拍手に答えるところ、1回で拍手が鳴り止むことが続いていました。どうも一般受けしないようです。
by yablinsky (2010-10-17 00:58) 

yablinsky

Webプレス社さん、tamanossimoさん、niceありがとうございます。

by yablinsky (2010-10-17 07:57) 

若鷹タカ子 

ヤブリンスキー様

ピアノメーカーと上のステージ進出者の関係はF1レースみたいですね。
日本人選手ゼロはMLBプレーオフも12年ぶりだとかって…Mリーグはどうでもいいのだけど(笑)。

ああ千葉ロッテのヘッダーが憎い、ですよ(笑)、これもヤブリンスキー様の所為ではないけど(笑)。

前回誤解を招く投稿をしたので、訂正。
「ロシアは以前芸術系採点競技の中ではSスイミングに力を入れていなかったのですが」
「『飛んだカップル』の作者である柳沢先生が新潮に連載中のエッセイ」と書くべきところでありました。失礼致しました。

ロック界の3大ギタリスト、などという呼称はもしや日本人(それも男性)だけがしているのでは…と柳沢先生の高額ギター収集癖を読むにつれ、思ったのですね。

若鷹タカ子 

by 若鷹タカ子  (2010-10-17 22:38) 

若鷹タカ子

sorry. 何度やっても投稿ミスでした
2重投稿は消去してださい、お手数かけます
by 若鷹タカ子 (2010-10-17 22:40) 

Caelum

多分、ここまでのレベルになるともう技術の差って殆ど無くて
それぞれの演奏に対するポリシーをどこまで審査員達に
届けられるのか…みたいな話なのかなぁと思います。
採点する側も難しいだろうなぁ…

by Caelum (2010-10-18 00:10) 

yablinsky

若鷹タカ子さん、コメントありがとうございます。
いま、so-netのブログは調子が悪いようです。ご迷惑をおかけします。千葉ロッテの濃いファンというわけではないのですが、なんとなくです。こちらもご迷惑をおかけしました。

ギターの世界はよく知りません。収集ですか。分かるような。不思議な世界です。
by yablinsky (2010-10-18 00:33) 

yablinsky

Caelumさん、コメントありがとうございます。石亭さんの記事を読むと、見る人が見ると差があるらしいです。私にはまったく分からない世界ですね。私も鑑賞力をつけなければと思いつつ、趣味なので、好き嫌いで判定して悪くないとも思います。
by yablinsky (2010-10-18 00:35) 

yablinsky

アヨアン・イゴカーさん、niceありがとうございます。

by yablinsky (2010-10-18 00:36) 

yablinsky

yutililさん、niceありがとうございます。
by yablinsky (2010-10-19 21:55) 

optimist

最近のヘッドホンはノイズキャンセラーが付いてたり、5.1chサラウンド対応だったりと、高性能でビックリです。
我が家でも、子供達が0歳時には、お昼寝の邪魔にならないよう大活躍していたヘッドフォンですが、最近はあまり使ってないな~。
by optimist (2010-10-19 22:33) 

yablinsky

optimistさん、コメントありがとうございます。うちのヘッドホンは電子ピアノ用で何の機能もないもので、おまけに耳を覆うほど大きいタイプです。最近のはすごい高性能ですね。
by yablinsky (2010-10-19 23:56) 

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