かぜ薬と音感 [随想]

 3連休(2010年1月9-11日)は風邪を引いて家で寝ていた。しかし、熱がなかったのをいいことに3連休中日にはモーツァルトのK310プロジェクトを進めることにし、譜面を3ページばかり入力した。DTM(desktop music)ではテンポ変化や音の強弱をつける作業は楽しいが、音符の入力作業は退屈な作業だ。多分、手でピアノを弾く人の譜読みや暗譜に相当する作業である。(すこしスコアメーカーのOCR機能がうらやましくなる。)

 3連休中日に入力したものを電子ピアノで再生してみた。「めずらしく入力ミスがない」と思った瞬間、うちの子ども初号と家人からおかしいと言われた。「そんなばかな」と思っていると、初号がさっそく入力画面を見ながら間違いを2ヵ所指摘した。「うそー」いくら私がモーツァルトが理解できないにしても、もうCDで何回も聞いている曲である。入力ミスが見つからないとは、私はよほどのモーツァルト音痴なのか。

 それから何時間かして、気がついたのであるが、その日は、熱はなかったが、咳がひどかったので前にもらっていた咳止め薬を飲んでいたのだ。「これが犯人か!」そう言えば、前に、職場の先輩の家に呼ばれ、お酒を飲んだとき、そこの娘さんにピアノの演奏をリクエストしたのはいいが、曲名はわかるのだが、良い演奏かどうかがどうしてもわからないことがあった。お酒と同じとは限らないが、薬も脳を麻痺させるのだろうか。

 そこで3連休最終日は薬を飲まずに、入力作業を行い、電子ピアノで聞いて見た。「あ!わかる」入力ミスが発見できた。初号も同時に見つけた。音楽的経験が少ないため今まで気がつかなかったが、薬はどうも音感を狂わせるようだ。これは、音楽をやっている人には常識なのであろうか。それとも私特有の体質なのであろうか。


2010-01-13 00:06  nice!(9)  コメント(6)  トラックバック(0) 
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コメント 6

Caelum

咳止めには、ある種の神経系の興奮を抑える作用が
あるものがあり、その影響で音感が狂う事があるようです。
具体的には、本来の音より低く聞こえるようですね。
by Caelum (2010-01-13 00:47) 

yablinsky

Caelumさん、コメントありがとうございます。そうなんですか。知られた話なのですね。具体的には音符の高さを2ヵ所間違って入力していたのですが、聞いても違和感を感じなかったのです。

実は、私の小学校からの友人で一線を越えたものがいて・・・ご注意ください。

by yablinsky (2010-01-13 00:56) 

yablinsky

広島ピアノさん、江州石亭さん、まちゃこさん、sungenさん、ながぐつさん、niceありがとうございます。
by yablinsky (2010-01-13 20:43) 

ワカタカタカコ

ドラッグやるミュージシャンもいますけど_____??
by ワカタカタカコ (2010-01-14 17:12) 

yablinsky

貴子さん、コメントありがとう。音楽作れなくなるとドラッグやるのですね。この世界はわかりません。
by yablinsky (2010-01-14 21:47) 

yablinsky

matchaさん、nyankomeさん、ぴよぴよベクトルさん、niceありがとうございます。
by yablinsky (2010-01-17 12:18) 

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