小林愛実プレミア・コンサート [リサイタル・コンサート]
今日(2009年12月14日)は小林愛実プレミア・コンサート&プレス発表会を見に、サントリー
ホール小ホールへ行った。3才のころから天才ピアノ少女の名をほしいままにしてきた
小林愛実さんも14才、そしてCDデビューです。自由席でしたが、しっかり1列目に座れた。
早めについた訳ではないが娘と一緒だと1列目になぜか座れるのが不思議・・・
曲目はつぎの通りです。
1、ベートーベン ピアノ・ソナタ第21番 ワルトシュタイン
ベートーベンのピアノソナタの「悲愴」「月光」「テンペスト」「熱情」でなく、ワルトシュタインと
来ましたか。一般大衆うけを狙っていないのか。なんとも渋い。大衆にはこびないつもりでしょ
うか。それだけの実力の本格派ピアニストであることは確かです。演奏はとてもわくわくする
演奏で、なんだか冒険や旅行に行きたくなりました。とても楽しめた。
2、ショパン エチュード作品10-4
この演目はピアノを習っている人なら知ってる曲だが、エチュードの中でも一般大衆が好きな
「別れの曲」のようなものは選ばないところが、渋い!これは渋さを狙ったというより単に練習
の成果発表なのだろう。実に生き生きとしていてうまいです。
3,ショパン マズルカ作品63-3
マズルカ自体一般人はあまり聞かないと思う。やはり本格派に育てるプログラムということでし
ょうか。ヒデキヨさんの評価が高い。
4、ショパン スケルツォ 第1番
スケルツォも一般人は聞かない。聞くとしても2番だろう。そこを1番とはこれまた渋い。
私の知る限り彼女の演奏より優れた1番の演奏を聴いたことがない。もちろん主観だがそう
思わせてくれる演奏でした。とにかくすばらしいの一言。あの水をかくような右手の動きに
魅せられます。
5、アンコールとして ショパン ノクターン20番
情感あふれる演奏でした。しかし大衆うけを狙うならノクターンなら2番でしょう。しかし、
今日の曲目中では一般の人が好きな曲では。選曲についていろいろ書いてきたが、
本人というより、指導者の選曲が本格派を目指している選曲ということなのだろう。
6, インタビュー
小林愛実さんのひととなりがわかって良いインタビューでした。練習嫌いを強調していましたが、
練習好きのピアノマシーンだったら、はたちになったらただの人になるので、練習嫌いの方が
あとあと大きく成長しそうで楽しみです。
全体的に、運動量の多いダイナミックな演奏でした。聞かせるのみでなく、見せる演奏であると
ころが将来性をも感じさせます。女子中学生と思えない力強い演奏に、柔らかな演奏もまた
冴え渡っていました。やはり天才でした。来年もリサイタルが何度か予定されていますが、
大いにおすすめです。私ももう一度リサイタルに行きたくなりました。
小林愛実さんのURLは
http://www.emimusic.jp/classic/aimi/
です。ここでは彼女の演奏が聴けます(2009現在)。それより、You Tubeで"aimi kobayashi"と
検索された方が良いかも・・・
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初めまして。
ブログご訪問ありがとうございます!
ちょうど昨日は横山さんのショパンのピアノコンチェルトを
ホールで聴いてきました!
そして、この小林さんはアマチュアピアノ友達の中でも
話題の女の子です。
一番前とはラッキーでしたね。
by ピアノフォルテ (2010-01-11 15:27)
ピアノフォルテさん、コメントありがとうございます。横山さんがショパンコンクールのとき、ピアノコンチェルトで苦労していたのをDVDでみたのを思い出します。
小林愛実さんの演奏は大変気に入ったので、デビューCDを予約しました。また、ピアノフォルテさんのブログを訪問させていただきます。
by yablinsky (2010-01-11 16:49)