私の音楽歴 [随想]
私は音楽の素人であると、ブログ記事やコメント書いてきましたが、誤解されている面もあるようなので、この際、私の音楽歴を告白しておきましょう。「私の音楽歴」というと、通常、3才からピアノを始め、どこどこ音大を卒業し・・・誰々に師事し・・・というものでしょうが、それとは似ても似つかぬ話です。
まず、小学生のとき、音楽の時間のハーモニカでつまずきました。息をはいたりすったりして音を出しますが、ドレミファソラシドと続けて演奏することはできても、曲を演奏するとなると、その音が吸うのかはくのか分かりませんでした。
リコーダーになると吹くだけなので少し安心できましたが、笛のテストの前の日に何時間も練習していくまじめさはあったのですが、本番では間違えてしまっていました。それに本人は正確に吹いてるつもりでも、先生から見るとかなり違っていたようです。未だにどんな演奏だったのか理解できずにいます。
結果として、当時の成績は5段階評価だったのですが、通常2で、たまに運がよいと3でした。義務教育は私に徹底的に苦手意識が植え付けられたといっていいでしょう。
そんな私に輝かしいときが来ました。中学に入り、何年生か忘れたのですが、その学期は音楽の理論中心の授業が行われました。つまり楽器の演奏がなかったのです。今はもうばれていますが、私は理系なので、音楽理論はとてもなじめました。そして、私の音楽歴に燦然と輝くその時が来たのです。いまも忘れえぬこと、最高の成績をいただきました。このときが私の音楽歴の頂点です。当然、次の学期から成績は低迷を続け、高校に入ると、音楽と美術の選択制だったので、何の迷いもなく美術を選択しました。
それ以降、音楽の世界とはつながりはなく、前に記事[1]にしたように、うちの子供たちのピアノ教室を大手から個人の先生に変えたのが、音楽との再会です。つまり2009年5月から音楽を始めたのです。そうなんです。私は正真正銘のど素人です。
クラシック音楽を聴くのはずっと好きでしたが、自分が演奏するなど考えもしませんでした。DTM(desktop music)とは私にとって、頭の中にある楽曲のイメージを不器用な手を使わずに、コンピュータで表現することなのです。正体をばらしてしまいましたが、今後ともおつきあいのほど、よろしくお願いします。
日本の音楽教育は私に徹底的に苦手意識を植え付けましたが、逆にいれば、日本の音楽教育はすごいです。私のようなど素人が、この年(ひみつ)でDTMを始めても、特に音楽の基礎的知識で困ることはないのですからです。
つまり私は自分のもっとも苦手な分野でブログをやっている大馬鹿者なのです。ときどき長続きするかどうかとても不安になります。基本的にネタを持っていませんからね。
[1]そもそも, 09/12/23
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私は演奏もするのですが,妻から「理屈ばかり」といやがられています。理論屋さんではなく,実験屋なので実証を旨としているのですが。
学校の音楽教育は音楽嫌いを増やしている面はありますが,一方基礎理論はしっかりしているので,音大に行かなくても,音楽的素養は出来上がっているはずなんですね。
by Enrique (2010-02-20 00:27)
Enriqueさんってすごい実験屋さんですよね。「ピアノ音の計測」感動です。Railsback曲線ついて調べてしましました。過去の古いダウンロードできる論文見つけましたが、新しいのは有料なので諦めました。結局、Railsback曲線の実験式の形はわかりませんでした。
このブログは理屈ばかりにならないように気をつけてます。やはり「子育てほのぼのDTM」路線を基調として、理屈をこねてる滑稽さが出せるといいのですが・・・
by yablinsky (2010-02-20 00:55)
音楽理論からはいったyablinskyさん、すばらしいです。
音楽には人それぞれの楽しみ方があるけれど、音楽理論から入ってくる人は貴重だと思います。
「子育てほのぼのDTM」路線もいいですね~。
by ながぐつ (2010-02-20 07:04)
基礎知識は押しつけ教育が有効ですが、その後は興味を持って勉強する姿勢が大切です。yablinskyさんはうまくかみ合っているのですね。
私も音楽は義務教育まで。自宅に父が弾かなくなったギターがあったので独学で弾いていましたが、大人になってから師に就きました。今はリュートを習っています。
>理屈ばかりにならないように気をつけてます
私も以前似たようなことを書いたことを思いだしました。(^_^;)
by nyankome (2010-02-20 09:30)
音楽でご幼少の頃に苦労されたんですね。どちらかと言うと学校の音楽教育に問題があると思います。鑑賞はお好きのようですし、音楽好きの人を導けないのは、教育にあると思います。もっと人間を見た教育をして欲しいです。
音楽理論から入られたようですが、僕は音楽を聞くことから始めたように思います。自分もピアノは弾けないし、音符を読むのもやっとだし、楽典だって対して理解していない。
難しいことは専門家に任せ、大いに楽しむことと、今は思っています。
by matcha (2010-02-20 11:51)
ながぐつさん、コメントありがとうございます。今後とも本ブログは迷走を続けるでしょうが、音響にも興味があります。Enriqueさんのブログ読んでいると日本音響学会というものがあるようですが、プロの手法は取らず、私は素人なので過去の研究も参照せず、自分がやりたい方法でいろいろ試そうかなと思っています。
「ほのぼの」の方は家ではほのぼのやっているつもりですが、なかなかブログまでその雰囲気を出せないでいます。
by yablinsky (2010-02-20 12:27)
nyankomeさん、コメントありがとうございます。大きな声で言えないのですが、「詰め込み教育」ってやっぱり大事だと信じています。
私は子どものピアノのレッスンについて行っているので、半分、師についているようなものです。DTMやってる人でレッスンに行ってる人いるかなあ?あ!でも自分の分のレッスン料払っていませんでした!
by yablinsky (2010-02-20 12:33)
matchaさん、いつもコメントありがとうございます。今は聞くのもDTMも音楽を楽しんでします。でも今楽しめるのも、いやでも学校教育を受けていたからなのですよね。義務教育ってやはり大事なのですね。受験に関係ない科目は軽視されていますので、音楽が苦手だった私が、あえて音楽教育はすばらしいと言いたいです。でも受験をひかえた生徒には伝わらないと思いますが・・・
by yablinsky (2010-02-20 12:40)
optimistさん、niceありがとうございます。
by yablinsky (2010-02-20 22:26)
俺も義務教育のみ仲間っス('ー`)
義務教育で習ったおかげで、一通り音符を読む事が
できるからこそ演奏も作曲も可能となるワケですから
小学校の教育には感謝しております。
by Caelum (2010-02-21 00:40)
Caelumさん、いつもコメントありがとうございます。通常、文科省の政策というのは社会で批判されることはあれ、評価されることはないですが、なんだか、今回の記事とコメントでけっこう悪くない気がしてきました。
by yablinsky (2010-02-21 00:55)
アヨアン・イゴカーさん、niceありがとうございます。
by yablinsky (2010-02-21 20:54)