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展覧会の絵 プロムナードの演奏 [奏法・楽曲研究]

先週、ムソルグスキーの「展覧会の絵」プロムナードのDTMによる演奏を公開しました[1]。その入力画面をいつものように公開します。強弱は読み取れませんが、テンポ変化は読み取れると思います。テンポ90を基本にしています。最大加速時でテンポ105まで加速します。最減速時はテンポ70まで減速しています。曲の最後だけでなく、曲のいろいろな場所で減速しています。演奏自体はかなり独自解釈なので、通常の演奏とは違っています。どちらかというとすごく意気込んで展覧会に出かけているという感じです。具体的なイメージというより抽象的な印象を大事に作ったと言った方がよいかもしれません。

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[関連情報]
[1] ムソルグスキー : プロムナード 「展覧会の絵」より, 10/12/02


2010-12-09 23:00  nice!(8)  コメント(24)  トラックバック(0) 
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ブルグミュラー「やさしい花」 [奏法・楽曲研究]

長女も次に習う曲を探していますが、こちらはまだまだ時間的余裕があります。次女はあっさりブルグミュラーの「素直な心」を何とか譜読みも終わり、弾けるようになりました。もっとも仕上げにはまだまだという感じです。でも、そろそろ次の曲を選定しなければなりません。

本人はブルグミュラー25の練習曲の中の「やさしい花」がよいと言ってます。1曲目の素直な心からでれば、10曲目の「やさしい花」はちょっと難しいのではないかというのが私の感想です。とりあえず、明日、ピアノの先生に相談してみましょう。でも先生は熱血先生なので教えてしまいそうで怖いです。一番心配なのは難しくてピアノが嫌いになることですね。とにかく相談です。

ということで、PTNAの模範演奏をどうぞ。



次女が苦手な3本指の和音はそれほど多くなく、2本指の和音なんで、その点は問題が少ないようです。連続する指運びは結構得意な方です。もちろんそんなに滑らかではありませんが・・・前打音が少々。スタッカートが結構混ざってます。これは苦労しそう。やはり不安が残りますね。テンポ変化は結構あり、盛り上がるところでテンポが遅れます。ここは難しそう。それからD-durは習うのは初めてではないでしょうか。


2010-11-14 00:00  nice!(9)  コメント(19)  トラックバック(0) 
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「素直な心」の演奏プログラミング [奏法・楽曲研究]

先日、ブルグミュラーの「素直な心」の私のDTMによる演奏をアップロードしましたが[1]、そのプログラム画面をいつものように公開します。使っているソフトはいつものようにScore Editor[2]です。

1、1つ1つの音符にテヌートがついているのは、1つ1つの音符に強弱を調整しているからです。こういうとき、強弱の入力を提示できないのは残念です。Score Editorにそういう機能がつけばうれしいのですが、MIDIファイルを作るという意味ではあまり本流の機能ではありませんので、作者に要望するのは控えています。

2、基本的には1つの音符には1つのテンポがあると思っています。激しくテンポ変化しているのがわかると思います。

3、演奏に幅を持たせるためにlegatis.は重要です。実際の楽譜ではなかなか見ない記号と思いますが、音を重ねながら打鍵します。人間は結構自然にそういった演奏をしているようです。やさしい演奏になります。ペダルとは違った効果があります。

クリックすれば以下の画像は拡大されます。
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では最後に今日はPTNAの「素直な心」の模範演奏をどうぞ。かなりあっさりした演奏です。素直ですね。私の演奏が「屈折した心」になっているが分かります。



[関連情報]
[1] ブルグミュラ 25の練習曲 No.1 「素直な心」, 10/10/28
[2] Studio ftn score editor


2010-10-31 00:00  nice!(8)  コメント(12)  トラックバック(0) 
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ビドロの演奏研究 その1 [奏法・楽曲研究]

ムソルグスキ ビドロ「展覧会の絵」より を先日アップ[1]しましたが、その演奏の具体的方法を公開します。これまでに公開してきた演奏では音符に1つ1つを調整してきましたが、今回はかなりいい加減です。基本的には左手は機械的な方が格好いいと判断しました。以下、いつも使っているStudio ftn Score Editor classicの画面です。

bydlo01.jpg
(譜面をクリックいただければ拡大します)

1、最初は静かに始まるが最初の音は長め。テンポが45に落ちている。
2、第3小節は上り坂なので、テンポを速め、そしてだんだん強く。
3、第3小節最後の音符のテンポを45に下げる。これで第4小節の最初の音が遅れて演奏される。「間」の演出。
4、第4、5小節の最後の休符のテンポを下げ、すかさずテンポをもとに戻しているのは「間」の演出。
5、第5小節、音が高くなるとちょっと弱め。
6、このページ驚くことに左手は最初の部分を抑えたのみであとは無調整。この曲は機械的伴奏がよいと判断。

bydlo02.jpg
(譜面をクリックいただければ拡大します)

7、画面のページの第2小節(本当は第8小節)の最後、第4小節の最初の音はスラーの最後とみなして弱く演奏。
8.第5,6小節は音が高くなり、だんだん大きく。
9、スラーがらみの一部以外、ここも左手はほとんど無調整。
10、第4小節、極端なテンポ変化は「間」の演出。

bydlo03.jpg
(譜面をクリックいただければ拡大します)

11、このページでも第3小節から第4小節、第6小節のテンポの大きな変化は「間」の演出。牛の疲れがあらわせていますでしょうか。
12、ここでも左手は無調節。いいのか!

bydlo04.jpg
(譜面をクリックいただければ拡大します)

13、第2小節は曲が変わる前なのでテンポを下げる。
14、第3小節からやっとペダルの登場。そして演奏は強くしました。といってもフォルテ。
15、左手にアルペジオが入る。大きな時間差だとどうしても違和感を持ち、小さな時間差でアルペジオを演奏。
16、このとき一番低い音は4分音符なので重ねて、別に演奏。重ねないとアルペジオが崩れるので苦心の作。しかし、ここはバグか?ノートオフが効いてしまっている。
17、第4,6小節の最後など、スラー的なときはそのスラーの最後は弱く。

bydlo05.jpg
(譜面をクリックいただければ拡大します)

18、前頁からこのページ第2小節までとにかくがんがん行ってます。
19、あまりにがんがん行くのも興ざめなので第4,5小節あたりでは変化をつける。

[関連情報]
[1] ムソルグスキー : ビドロ 「展覧会の絵」より, 10/06/17


2010-06-20 00:00  nice!(9)  コメント(19)  トラックバック(0) 
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DTMの気持ち悪い小犬のワルツ [奏法・楽曲研究]

前に音符だけを打ち込んだDTM(desktop music)は聞いていて変に聞こえると言う話題をブルグミュラ-の牧歌を例に挙げました[1]。今回は変と言うより音符だけの打ち込みでは気持ち悪いと言う話です。例題としては前に発表している「小犬のワルツ」[2]です。全部聞いてもらうと2分弱かかるので、途中からです。一切、強弱やテンポ変化を入れていません。いきなり、とても気持ち悪いトリルの演奏から始まります。そして最後の駆け下りの部分も気持ち悪いですね。



やはり、DTMの演奏では楽譜を写すだけでは不十分だということがよくわかると思います。しかし、ネット上にはこのような不十分なDTMがあふれているというのが現実です。私の演奏もまだまだなので、もっと精進してうまくならなくてはと思いますが、コンピュータを使うからピアノが簡単に演奏できるということはなく、コンピュータを使ったとしても音楽の勉強をちゃんとしなければならないし、心を込めて演奏(入力)しなければならないと言うことではないでしょうか。

PS: 今日、YouTubeでストラヴィンスキーの春の祭典のバレエ版[3]を見ていましたら、うちの子ども初号、弐号がやってきて、初号はすぐに立ち去りましたが、弐号は最後まで食い入るように見ていました。おおお!この年でこの良さがわかってくれるか!すばらしい!感動的だろう!あっ寝てる・・・

[関連情報]
[1] 音符だけ入力の演奏(牧歌編), 09/12/24
[2] ショパン 小犬のワルツ, 10/01/01
[3] http://www.youtube.com/watch?v=bjX3oAwv_Fs


2010-03-28 23:00  nice!(9)  コメント(26)  トラックバック(0) 
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小犬のワルツ052-072 [奏法・楽曲研究]

この曲をアップしたのは1月1日[1]ですから、かなり月日がたちましたが、小犬のワルツのScore Editorの入力画面の公開シリーズです。読者には退屈かもしれません。ちょっとこの頃変わって来ていますが、一応、ここはDTMブログなのです。以下に書く私の解説はピアノの先生のうちの子ども初号に対する指示と全く違う表現です。やはり人間とコンピュータは全く違う理解の仕方をするということでしょう。

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今日は曲の雰囲気の変わるところからです。かなり激しくテンポ変化させていますが、ちょっとやり過ぎでしょうか。56小節あたりでは楽譜にない休符が登場です。

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テンポ変化を少しずつ緩やかにして、スラーの終わり目で徐々にゆっくり。61小節のスラーの切れ目ではやはり休符を挿入。

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65-67小節では激しく楽譜にない休符を挿入。これはちょっとおどけて見せる感じを出すためです。しかし、各小節の中でもテンポ変化を忘れずに。

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そして70小節から前打音を可愛く響かせる。72小節では思い切って力を抜き、その前後に休符を挿入。この前打音ですが、66小節の最初の音、そしてそれにつづく67,78小節の高い音を前振りに出てきたように感じます。これは狙って前振りなのか?


[関連情報]
[1]小犬のワルツ001-005, 09/12/22
[2]小犬のワルツ006-010, 09/12/31
[3]小犬のワルツ011-020, 10/01/15
[4]小犬のワルツ021-051, 10/01/31
[5]小犬のワルツ, 10/01/01  


2010-03-10 00:00  nice!(4)  コメント(12)  トラックバック(0) 
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小犬のワルツ021-051 [奏法・楽曲研究]

 最近、うちの子ども初号の演奏に私の小犬のワルツの演奏が部分的に負け始めました。最も初号はまだ打鍵ミスはあります。負け始めるといろいろ改良したくなるのですが、小犬のワルツの入力画面の公開を粛々と続けることとします。ブルグミュラーのさようならは速度で最近負けてるし、牧歌も情感で負けてるし、アラベスクでは入力画面見ながら初号からご指導頂いている始末。仕事と違って、我が子に負けるのは悪くないですね。

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(クリックすると拡大されます)

1,ここからたくさんの三連符が登場するが、21、23小節の三連符は低速のテンポで始めて見た。
2,演奏を引き締めるため、22,24小節に楽譜にない休符を挿入
3,25小節の下り坂は、低速テンポから通常速度に加速する

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4,29小節の三連符は一転、高速テンポから始める。ただしいのであろうか?31
5,29、30小節からパートが3つになる。これはキーを押しながら他のキーを押すことを、1つのパートに記述できないScore Editorの制限のためである。

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6、32小節の盛り上がりの前には楽譜にない休符を挿入
7、33,34小節の下り坂は、だんだん弱くする。

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ここからはリピートであるが、1回目とは演奏を違えている。特に弱めに演奏しているが、そのまま掲載する。

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[関連情報]
[1]小犬のワルツ001-005, 09/12/22
[2]小犬のワルツ006-010, 09/12/31
[3]小犬のワルツ011-020, 10/01/15
[4]小犬のワルツ, 10/01/01  


2010-01-31 00:14  nice!(6)  コメント(13)  トラックバック(0) 
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ペッツォールトのメヌエットの楽曲研究 [奏法・楽曲研究]

 楽曲研究という題名にしましたが、それほどの内容ではありません。ペッツォールトのメヌエットをDTM(desktop music)で演奏することになったきっかけは[1]でも説明しましたが、うちの子ども弐号がピアノの先生に要望したからです。どんな曲だったか思いつかない人は単なる音符のみの入力ですが、[2]でオルガンで演奏させています。
 素人の私には感覚的に音符を入力する手もありますが、少しは調べて見ようと思い、以下の楽譜を購入しました。

J. S. BACH, KLAVIERBUCHLEIN(クラヴィーア小曲集), 全音楽譜出版社

 私のような素人には思いのほか良書で、本曲の全体的な演奏法だけでなく、モルデントやトリルの演奏法まで解説されています。

 この曲は大きく前半[A]と後半[B]に別れており、それぞれリピートがあり、演奏は[A][A'][B][B']となります。本書によれば、[mf][p][mf][p]として演奏するように解説されています。弐号はこのように演奏すべきかもしれませんが、私の場合、趣味なので変えても問題なかろうと勝手に思っています。[p][p][mf][p]にして、前半の2つのpは演奏法表現を変えてみようと計画しています。許されるのでしょうか。

 それからこの曲は3拍子なのですが、最初の拍を強く演奏するそうです。感覚的にこれは良く理解できますが、必ずそうするだけではいけないような気もします。場合によっては1拍目が小さくなることもありそうな予感です。

 本曲中には装飾音としてはモルデント(mordeant)、前打音、トリル(trillo)があります。本書には実際にどう演奏するか、音符で書き下してあります。音楽をよく知っている人には常識と思いますが、バロックの時代のトリルはロマン派の時代とは違うのです。私には驚きでした。

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 上図の1小節がバロックのトリルでtrと便宜的に書いていますが、mのような形をした記号です。表示された音符の1つ高い音から演奏するのです。ロマン派のトリルは前にも使った経験があり、2小節のようになります。表示された音符から演奏を始めます。これだけでも私のような素人には本書購入の元がとれたようなものです。

 音楽の世界はほんとうに深いですね。

PS: うちの子ども弐号は、自力で譜読みをすすめ、もうすぐ前半が終わりそうです。がんばれー!

[関連情報]
[1]なぜかペッツォールトのメヌエットの研究開始, 10/01/05
[2]ペッツォールトのメヌエット(オルガン編), 09/12/28


2010-01-25 00:12  nice!(5)  コメント(10)  トラックバック(0) 
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ハノン 変ニ長調 [奏法・楽曲研究]

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(クリックすると拡大されます)

 Hanon[1]はピアノの教授で、何冊か練習曲を残しています。日本ではハノンと言えば指の練習曲で有名です。うちの子ども初号も小犬のワルツの訓練のために、ハノンのDes dur(変ニ長調)を練習しています。指の練習曲なので単調で感情を入れることもなく、ひたすら機械的に弾くのです。弾くのも変になりそうですが、聞いている方も頭が変になりそうです。以下、いつものScore Editor Classic[2]で楽譜通りに入力しました。くれぐれも頭が変になるのでくりかえし聞かないようにしてください。ちなみに上記楽譜はScore Editorの入力画面です。



どうですか。うるさーい!って感じでしょう。でも1つわかることは音が高くなると人間は盛り上がっていると錯覚するということです。入力の際には特に強弱はつけていません。こんな機械的な演奏は人間はしようと思ってもできないものです。人間が演奏しそうな演奏に入力しなおしてみました。



どうでしょうか。すこしはましですか。2,3回なら繰り返し聞いても耐えられるかもしれません。人間はちょっとしたテンポの変化や区切り、強弱を本能的に入れるようです。その本能的に入れたものは、他の人間にも共感でき、機械的な気持ち悪さを感じなくなるのです。人間の脳って不思議ですね。

[関連情報]
[1]HANON the virtuoso pianist, 全音楽譜出版社
[2]studio ftn score editor, 09/12/12


2010-01-21 00:07  nice!(9)  コメント(13)  トラックバック(0) 
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小犬のワルツ011-020 [奏法・楽曲研究]

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(画像をクリックすると拡大されます)

今年1番でここで発表した小犬のワルツ[4]のScore Editor Classicによる実際の入力作業の解説の3回目です。この画像はScore Editorの実際の入力画面です。ピアノロールと比べて、音楽に集中できる感じが好きなんですが、どうでしょう。ところでピアノを弾く人が私の入力画面をみるとどうみえるのでしょうか。想像できません。

1,冒頭の休符は楽譜にない休符である。スラーとスラーの切れ目でもあるのでスラーでも
  説明できる。

2、11小節の冒頭が2回目の盛り上がりである。9小節同様に盛り上がりの頂点の最初の
  音符の大きさをあえて押さえた。私の感覚からもそうなるが、ここはスラーの起点でもあ
  るので、弱くするのもセオリーではないか。またはショパンもこれを狙って、スラーをここ
  で切ったのではないかと思われる。

3、11小節から12小節にかけて、ショパンの指示通りのデクレシェント(だんだん弱く)させる。

4、12小節の最初の複雑な音符群はプラルトリラーである。現在のバージョンではScore
   Editorではプラルトリラ-はサポートされてないので、音符で入力する必要がある。将
  来はサポートされることは作者から表明されている。ちなみにプラルトリラ-は素人の
  私は知らなかったので、楽典[3]で調べた。

5、11小節の最後はテンポを弱める。これはスラーの一部かどうかスラーの知識が足りな
  いので不明である。とにかく私の感覚ではこうすることにする。その代わり、11小節の
  最後には譜面にない休符を入れていない。テンポが遅くなっているので実質同じような
  効果がある。ただし、テンポ変化11小節の最後の2つの音符から変化しているので、
  休符とは明らかに違う。

6、12小節ですぐにインテンポして、高い音は大きめの音、低い音は小さめの音にする。
  セオリー通りだ。

7、12小節以降は5小節からと同じで、楽譜ではリピートになっている。ただ、2回目の演
  奏は1回目より音量を下げるのが一般的だ。Score Editorではリピートはサポートされ
  ているが、強弱の設定が違うのでリピートは使えない。

8、20小節最後では思いっきり、テンポを下げた。

9、楽譜にはない休符[R]がスラーの切れ目にあるが、これが演奏を引き締まったものに
  している。

[関連情報]
[1]小犬のワルツ001-005, 09/12/22
[2]小犬のワルツ006-010, 09/12/31
[3]楽典, 09/12/30
[4]小犬のワルツ, 10/01/01  


2010-01-15 00:02  nice!(7)  コメント(9)  トラックバック(0) 
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なぜかペッツォールトのメヌエットの研究開始 [奏法・楽曲研究]

前にペッツォールトのメヌエットを遊びでオルガン音源でお届けしましたが[1]、それを聞いていたうちの子供弐号が自分も弾きたいと言い始めました。弐号はピアノランド[2]を習っている途中で何とか楽譜が読め始めたばかりですが、先生も弾きたい曲をやるのがよかろうということになり、ピアノランドと平行して進めることになりました。

ということで、本ブログでも、モーツァルトK310プロジェクト[3]に加えて、ペッツォールトのメヌエットプロジェクトをスタートさせることになりました。この曲は私でも共感できるのですが、第1印象としては、テンポを守って、強弱さえ適切に設定すれば、なんとかなるだろうと簡単に思っていますが、さてどうなりますかお楽しみに・・・

[関連情報]
[1]ペッツォールトのメヌエット(オルガン編),09/12/28
[2]樹原 涼子: ピアノランド(1), 音楽之友社, 1991
[3]苦手のモーツァルト研究開始,09/12/29


2010-01-05 00:14  nice!(3)  コメント(6)  トラックバック(0) 
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小犬のワルツ006-010 [奏法・楽曲研究]

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小犬のワルツ(ショパン)の演奏法の第2回です。2009年も最後の記事です。なぜ、小犬のワルツかといえば、ブルグミュラ-の後、子ども初号が習っている曲だからです。前回も申し上げましたが、私は素人です。くれぐれもピアノの演奏の参考にしてはいけません。

1,6小節目から8小節目にかけてスラー(ひとまとめ)となっており、クレシェント(だんだんつよく)に
  なっている。クレシェントがなくても音が高くなるにつれて、音を大きくするのはスラーの奏法の
  基本だ。クレシェントがあるのでかなり大げさに音を大きくする。

2,やはり、すべて音符にアクセントをつけて、強弱の調整を細かく設定している。studio ftn
   score editorでは負の数のアクセントも設定可能なのだ。譜面は汚くなるが、すばらしい。

3,左手はスタッカートにして、強弱の他、打鍵時間を短くする。いろいろな演奏を聴くと、スタッカ
  ートをつよく意識した演奏もあるが、今回は楽譜通りペダルを踏んでいるので、スタッカートをつ
  よく意識した演奏にしたわけではない。和音を鳴らすとき、人間は音と音の切れ目無しに打鍵
  できないから、それをシミュレートしている。

4,9小節の頭で、楽譜にない休符を入れる。これまでにアップロードした曲では使っていない技
  法だ。「間(ま)」と呼ぶべきか「ため」と呼ぶべきか。このように楽譜にない休符が必要だと始
  めて気がついた。考えてみれば、ショパンもここで一区切りをさせるために、スラーに切れ目
  を入れたのかな想像する。今まで、DTMの演奏はテンポ変化と強弱の調整と思って来たが、
  素人の私には新たな発見であった。ちなみに楽譜にない休符にはこれ以降も[R]という記号
  をつけることにする。もちろんテンポ変化とスタッカートでも表現できるが休符が簡単だ。

5、9小節から10小節にかけてのスラーはだんだん音が低くなるので定石通り、音量を小さくし
  ていく。

6、ここで最大の盛り上がりの9小節の初めの音符であるが、アクセントの値を最大にしたい
  衝動を押さえて周りより低くした。このように期待外のことをするとが感動に結びつくようだ。
  音楽的に私の感覚は合っているのであろうか。

7,10小節最後でテンポを下げたが、その他は一定とした。もう少し変化させた方が良いのだ
  ろうか。ここは研究が足りない。

いろいろ新たな発見があった小犬のワルツです。音楽の専門家には当たり前のことだと思いますが、私には新鮮でした。

[関連情報]
[1] 小犬のワルツ001-005, 09/12/22


2009-12-31 00:22  nice!(2)  コメント(3)  トラックバック(0) 
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苦手のモーツアルト研究開始 [奏法・楽曲研究]

昔からモーツァルトとハイドンは理解できずに苦しんでいる。趣味だから簡単に逃げられるので結局ほとんどCDを所有していない。しかし、私の子ども初号がショパンの「小犬のワルツ」の次はモーツァルトのK310にしたいとのことだ。先生もレベル的にちょうどいいし、子どもの時にモーツァルトをしておくことが重要で、大人になってからではなかなかうまくできないそうだ。そこで、私もモーツァルト研究をすることとなった。ほとんど理解不能なので、まずは「ぴあのぴあ vol.2 ウィーン古典派~モーツァルト編」を購入した。(本当の目的は子ども初号の勉強のためある。)CD2枚にDVDも入っている。DVDもあった方が、私には入門しやすいと考えた。ちなみにテレビの放送内容は入っていないので注意が必要だ。

CD+DVD
ぴあのぴあ vol.2 ウィーン古典派~モーツァルト編
SONY Music Japan

聞いて見たが、やはり、わからない!どうしてモーツァルトを世の中の人はもてはやすのだろう。とにかく聞き続けることにする。とにかくまず、聞き慣れて、感動して、共感し、次に自分ならこう演奏したいと思うようにならなければならない。遠い道である。このペースなら4月に完成すれば良い方だ。


2009-12-29 17:22  nice!(4)  コメント(8)  トラックバック(0) 
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音符だけ入力の演奏(牧歌編) [奏法・楽曲研究]

ネット上によく音符だけを入力したMIDIファイルを見かける。強弱を変化させたMIDIより、音符だけ入力のファイルの数が圧倒的に多いように思う。そこで、今日は2009/12/16に紹介したブルグミュラ25の練習曲の牧歌の音符だけ入力した音を示し、その違いを体感してほしい。そうすれば、DTM(desktop music)においても、音の強弱やテンポ変化が重要であり、如何に楽曲に生命を与えるかが、わかると思う。では、音符だけの入力では



である。まさにコンピュータで演奏しました!という感じがわかる。次に前に発表した同じ曲をもう一度紹介すれば



である。演奏はまだまだ未熟であるが、それでもそれなり良くなっていることがわかると思う。私の少ない経験からでも、強弱だけでも不十分で、テンポ変化だけでも不十分であり、強弱とテンポ変化の両方があって始めて人間が演奏するような演奏になるようだ。

(お知らせ)本ブログ内の完成曲にご興味のある方は、マイカテゴリーの「完成曲(mp3)」をクリックしてください。


2009-12-24 20:23  nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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小犬のワルツ001-005 [奏法・楽曲研究]

minute001-005.JPG

始めに書かなければならないのは私は音楽の素人であるということだ。くれぐれも本物の
ピアノの演奏に参考にはしないでください。今回からすこしマニアックになります。

小犬のワルツはmolto vivace(非常に活発に)の曲でかなり速いテンポの演奏が必要だ。
これは手でピアノを弾くときは大変であるが、コンピュータが演奏するDTMでは問題とは
ならない。

1,studio ftn score editorでmidiファイルを作成する。本ソフトはなんといっても画像の
  ように楽譜を書くように音が作れるところが最大の特徴で、ピアノロールと比べると
  まさに音楽をしている気分で取り組める。
2,5小節でテンポが260となっているが、この曲のテンポを260として以降も作って行くこ
  とにした。
3,1小節の最初の音は楽譜によってはトリルであるが、今回は単音とした。
4,人間はテンポを守って弾くことが、重要な基礎的な演奏の勉強であるが、DTMでは
  テンポを調節することが難しい。この画像の中でも120から320まで2倍以上大きく
  変化する。つまり4分音符と8分音符の区別がつかなくなるくらいに変化させる必要
  があるように思う。ここらの演奏は演奏家それぞれであるが、今回は途中で特に
  速くなるように設計してみた。いかがであろう。
5,アクセントがやたらとついているのは、音の強弱をつけるためで、音符にアクセントを
  つけている訳ではない。score editorではまもなくバージョンアップが行われ、アクセ
  ントだらけにしなくても、音符のオプションとして強弱がつけられるようになるようで
  楽しみである。
6、スラーがわかりやすくするため(slur-> <-slur)の記号で書いてみた。これはテキスト
  入力であり、私が参考にするだけでscore editorのコマンドではない。スラーも
  score editorでは対応予定でこれもまた楽しみだ。
7、(cresc.->もクレシェントの意味の私が打ち込んだテキストでscore editorのコマンド
  ではない。クレシェントもscore editorで対応予定だ。
8、ペダル記号は右手、左手それぞれにつけなければならない。これは、本ソフトが
  ピアノ専用でなく、汎用のソフトであるためだ。


2009-12-22 04:41  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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